日本美術史

展覧会レビュー「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」

先日、東京国立博物館で開催されている「国宝 聖林寺十一面観音―三輪山信仰のみほとけ」を鑑賞してきました。約10年前に奈良の聖林寺で拝観して以来の対面でした。 聖林寺十一面観音菩薩像 本展の眼目はやはり東京では初公開の国宝《聖林寺十一面観音》...
日本美術史

大学入試共通テストから学ぶ美術検定「知識・情報の活用問題」対策ー2021年度「倫理」で出題された日本美術史の問題

大学入試共通テストでは、知識を基に問題文や資料から情報を読み取る問題が多く出題されます。特に「倫理」では美術作品を通して思想を読み取る問題がよく出題されます。これらは美術検定の「知識・情報の活用問題」と考え方が類似しており、美術検定対策にも...
西洋美術史

大学入試問題で美術検定対策―2020年早稲田大学文学部「世界史」

早稲田大学文学部「世界史」の入試問題では毎年美術史に関する大問が出題されるという特徴があります。文化史が殆ど出題されない大学や出題されても文学史の大学がある一方、美術史だけの大問があるのは非常に珍しい傾向だと思います。これらの問題は美術検定...
日本美術史

2012年美術検定2級での出題ミス―正倉院に関する問題

美術検定の正倉院関連の問題には、出題ミスが多い印象があります。2012年の2級では正倉院関連の問題が2問出題され、一つは《白瑠璃碗》がササン朝ペルシアで制作されたことを問う標準的な問題でした。しかし、もう一つの問題には複数の正解が考えられる...
日本美術史

大学入試共通テストから学ぶ美術検定「知識・情報の活用問題」対策ー「倫理」試行テストで出題された日本・東洋美術史の問題

今回は平成30年度(2018年度)に行われた大学入学共通テスト「倫理」の試行テストから日本と東洋の美術史に関係する問題を取り扱います。大学入試共通テストでは、知識を基に問題文や資料から情報を読み取る問題が多く出題されます。これらは美術検定の...
歌舞伎

歌舞伎座 令和6年七月大歌舞伎

昼の部 星合世十三團 成田千本桜 昼の部は13代目團十郎の『星合十三團』でした。 普通に上演すれば丸一日かかる『義経千本桜』を半日のダイジェストにまとめ、公家荒れから武士、町人、そして狐まで、老若男女の13役を早替りを用いて團十郎一人で演じ...
日本美術史

美術検定問題集の出題ミス―正倉院宝物に関する問題

美術検定の正倉院関連の問題で、問題設定が甘い問題がありました。 次の問題は美術検定2級の問題集に掲載されている問題です。 (185) 当時、日本の意匠と高度な職人の技によって発展し、日本の法隆寺や正倉院の宝物としてもその遺品が伝えられた工芸...
美術検定

美術検定2級の勉強法

2024年の美術検定1~3級のオンライン試験が11月16日(土)、11月17日(日)に決まりました。そこで私がどのように美術検定2級の勉強をしていったかを振り返りたいと思います。 美術検定とは 美術検定とは一般社団法人美術検定協会により実施...
西洋美術史

美術検定「知識・情報の活用問題」と大学入試共通テストとの共通点

東洋経済オンラインに面白い記事が掲載されていました この記事では、2021年度より新たに導入される「大学入試共通テスト(新テスト)」で出題される「思考力・判断力・表現力を評価する」新傾向問題の分析と対策について述べられています。 次の問題は...
その他

序文

美術は総合芸術です。美術を通して歴史・文化・文学など様々な方面の知が得られます。裏を返せば、これらの教養があれば美術の理解がより深まると言えます。私は美術を通して教養豊かな人生を目指していきたいと考えております。 タイトルの"ARS LON...